社長メッセージ

世界に挑戦するプロデュースハウスへ

挑戦心と変容力

はじめに、令和6年能登半島地震により被害に遭われたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げますとともに、長期間に渡る支援が必要な状況の中、私たちアミューズグループにできることをしっかりと考え、引き続き行動してまいります。

コロナ禍における3年間、エンターテインメント業界の活性化や経営基盤のさらなる強化を目指し、アミューズグループは様々な取り組みを進めてまいりました。所属アーティストの才能を最大化することを中軸に据えながら、新人発掘や育成、IP開発、テクノロジーとエンターテインメントを融合させたサービスの開発など、幅広い分野における挑戦を重ねてきております。

 

アミューズが大切にしている信念は"新しいこと"を常に仕掛けるベンチャー精神です。時代の空気やお客様の心を読み解きながら、道なきところに道をつくる挑戦心。変化を恐れずに、常に自分たちを再定義し続ける変容力。これまでの成長を支えてきたこの2つのエンジンは、事業環境の変化がますます加速していくであろうエンターテインメント業界において、さらなる力を発揮するものと考えています。

創立50周年に向けた新たな成長軌道を描くべく、2023年6月に発表した中期経営計画において"グローバル"を重点指針として掲げ、"あらゆる才能とともに、世界に挑戦するプロデュースハウス"を目指すことを宣言させていただきました。国境を越え、日本の素晴らしき文化を世界にさらに発信していくことが私たちの社会的な使命であると捉え、アーティスト・社員が一丸となり、目標に向かって邁進していく所存です。

感動第一の"モノづくり"

企業の成長において効率や収益性は言うに及ばず大事な指標ではありますが、それだけに囚われるのではなく、アミューズらしい感動第一の"モノづくり"を引き続き推し進めてまいります。いつでも人の気持ちを主役に置いて、アーティスト、お客様、大衆の心と向き合い続ければ、必ず結果は後からついてくるものと信じて、これまでもたくさんのコンサートや作品を世の中に届けてきました。

アミューズが磨いてきたこの企業文化は、社員一人ひとりの"妥協なきプロデュース"に直結しています。"そこまでやるか!"とお客様に喜んでいただけた時の喜びを糧に、次にはそれを超えるものを作ろうと奮闘する。そんなお客様との半世紀に渡る愛情のキャッチボールの積み重ねが、アミューズのプロデュース力を形成しています。このアミューズの最大の武器を擁して、所属アーティストはもちろんのこと、IP開発や映像作品、新規事業分野においてもしっかりと結果を出す5年間にしていきたいと考えております。

現代は、コンテンツの作り手が増えたことやグローバル化の影響により、コンテンツの供給量が消費可能量を大きく上回ってしまっている状況です。競争が激化している分、消耗も早く、人々の記憶に残らないばかりか、受け手の心をも疲弊させてしまっていることも事実ではないでしょうか。人の心を揺り動かし、いつまでも人々の心に残る作品を自分たちで創ることができる企業だけが、これからの時代を生き抜いていけると考えています。2023年10月には、映像制作会社である極東電視台に、新たにアミューズグループに加わっていただきました。豊富な実績と制作能力のある極東電視台と、多彩なアーティストとプロデュース力を持つアミューズ。両社の強みを掛け合わせるとともに、両社のグローバルなネットワークも活用しながら、自社で権利を保有する"アミューズ印"の作品の質と量を高めていきます。今後の両社が生み出す作品にも、是非ご注目ください。

模倣と加工の精神

海外戦略を進める上で大事にしたいことは、謙虚で勤勉な姿勢に現れる日本がこれまで脈々と受け継いできた精神と思考を持つことです。日本人が得意とする、海外の素晴らしい音楽性や文化を柔軟に吸収しながら"自分たちならでは"の形に加工する"模倣と加工"の精神にこそ、世界中の人たちの心を震わせるための活路があると考えています。

直近では2023年、BABYMETALがワールドツアーを開催し、全25ヶ国において24万人の動員を記録することができました。海外で人気を博しておりますアニメといった日本文化とともに世界を目指すアプローチもありますが、BABYMETALはまさにヘビーメタルという欧米文化へのリスペクトと日本文化への矜恃からなる新しい着想を進化させ続け、長年にわたり地道な海外活動を続けてきたアーティストとスタッフの努力が実を結んだワールドツアーとなりました。アミューズでは、世代やジャンルを超えた幅広いアーティストたちが日々、活躍の輪を広げ続けています。これまで培ってきた知見や実績を活かし、海外拠点やネットワークのさらなる基盤強化を図りながら、アーティストの国内外でのさらなる活躍が叶う環境を創り出してまいります。

創立50周年を目指して

アミューズグループにとって最も大切な資産は"人"です。これから先の時代において、AIやテクノロジーがどれだけ進化をしたとしても、人の心を動かすことは人にしかできません。技術の革新を積極的に取り入れることは重要ですが、それによる思考停止や主従逆転が起こってしまわないことを念頭に置きながら、アーティストと社員の本質的成長に繋がる人的投資や環境整備に、より一層の力を入れていきたいと考えています。

コロナ禍をきっかけに世の中の働きかたも大きく変わりました。リモートワークやWeb会議が定着し、人と会わずとも仕事のやりとりや言葉を交わすことは何不自由なくできる便利な世の中になりましたが、直接会う機会は相対的に減ってしまったことで、真に心を通わせる機会は、以前よりも減ってしまったという感覚は否めません。

新しい本社であるここアミューズ ヴィレッジは、山梨事業の拠点であると同時に、アーティストや社員が互いに心を通わせられる場所です。"アミューズらしさ""アミューズにしかできないこと"にこれまで以上に拘りながら、世界中の人々の心を繋げる感動を創り出してまいります。

これからのアミューズグループの新しい挑戦に、是非ご期待ください。

代表取締役社長

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