4.成長戦略
「見つける」「育む」「届ける」
3つの領域を通じて"モノづくり"を強化していきます。「見つける」「育む」「届ける」-"モノづくり"には3つの領域があると私たちは考えています。
長年蓄積してきたノウハウと経験を活かし、既存の枠組みを深掘りする「深化」、 そして時代の変化や新技術を取り入れ、新たな領域へと踏み出し新しい枠組みを拡げる「進化」を続けることで、 "モノづくり"をアップデートし、さらなる成長を目指します。
01 アーティスト・コンテンツポートフォリオの強化
私たちの"モノづくり"の源泉はアーティストです。所属アーティストの新たな才能の発掘や、アミューズとしてのこだわりを持った新人開発を行うことは、多くの方に愛されるアーティストを生み出すうえで大事な一歩です。
一方、デジタル化が加速し、とりわけサブスクリプション型のビジネスモデルが隆盛するエンターテインメントの市場においては、いかに優良なコンテンツやIPを保有しているかが重要になります。アーティストが創出する作品に留まらず、時代が求める良質なコンテンツ・IPの発掘に注力することにより、コンテンツポートフォリオを一層強化していきます。
02 プロデュース力の強化
アーティストやコンテンツの価値を最大化させ、"モノづくり"全体のキードライバーとなるのが「プロデュース力」です。
まず、コアビジネスであるアーティストマネージメントにおいては長期視点に立ったマネージメントを深化させます。SNSの普及により、アーティストが自ら作品を作り、直接オーディエンスに届けることが可能になった時代の中で、一人ひとりのアーティストの才能と向き合い、その長期的なキャリアを広い視野でブランディングしていくマネージメント思考こそが、今改めてプロダクション機能における重要な意義となっています。創業当初に比べ所属アーティスト数は増えましたが、ビジネスパートナーの枠組みを超えた強い信頼関係を築きながら、マネージャーのヒューマンリソースの最適化や、全社的なアーティストのサポート体制構築により、アーティスト、アミューズ双方にとっての持続的成長を実現します。
一方で「育む」の進化のために急務となるのが「コンテンツプロデューサーの拡充」です。予期せぬ環境の変化や、それに伴う届け方の変化に対応するためには、市場が求めるコンテンツを外部に求めるのみならず、自ら企画・制作し、届けていくことがより重要になります。ゼロからスピード感を持って"モノづくり"を推進するコンテンツプロデューサーを増やしていくため、人材育成や働き方改革、組織・サポート体制整備などを通じたさらなる基盤強化を目指します。2020年の組織改編では部門編成のコンパクト化や若手管理職登用などにより、一層の機動力向上を図りました。また、若手社員による企画プレゼンテーションや、部門横断のプロジェクトチームによる新規ビジネス立案の場を設けるなど、既存のエンターテインメントの枠に留まらない新たなコンテンツ開拓に資する人材の育成を実施しております。
03 ファンエンゲージメントの強化
アーティストやコンテンツと、応援してくださるファンの方々との関係性をいかに強固なものにしていくか(=ファンエンゲージメントの強化)は、"届ける"うえで極めて重要です。
これまでの成長戦略として内製化してきたファンクラブやグッズ製作・販売機能などの自社機能はさらに充実させるとともに、それらの連携によりファンの方の利便性や満足度の向上に繋げます。
また、一方で「進化」のカギとなるのがデジタル戦略であると考えております。オンラインライブ配信の自社プラットフォーム構築や、ソーシャルメディアなど外部プラットフォームの戦略的活用により、デジタル時代に最適化した新たなコンテンツの届け方を追求します。特に、主力ビジネスとしてきたライブのオンライン化は、コロナ禍における最重要課題の一つであり、リアルな感動を大切にしてきた当社ならではのオンラインライブをお届けして参ります。