2023年9月16日(土)、本社アミューズ ヴィレッジにて、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、セーブ・ザ・チルドレン)と共催で、「子ども体験プログラム2023 1日お出かけDay~アミューズの本社(山梨県)に行って、エンタメのプロの仕事をのぞいちゃおう!~」を開催しました。
「子ども体験プログラム」は、セーブ・ザ・チルドレンが活動を通してつながった子どもたちを対象に企画・運営するプログラム。子どもたちがセーブ・ザ・チルドレンと協力関係にある企業などを訪れ、様々な体験をしたり、そこで働く人々の仕事について学ぶイベントです。当社はこれまで、アーティストプロジェクトでの連携や、社内募金の寄付先としてセーブ・ザ・チルドレンとの関係を築いてきましたが、「子どもたちの大切な権利のひとつである多様な学びや体験の機会をより多くの子どもたちに提供したい」という「子ども体験プログラム」の趣旨に賛同し、中学1年生から高校生世代までの子どもたち総勢23名をアミューズ ヴィレッジに招いた初のリアルイベントとなりました。
今回のプログラムのテーマは「体感」。緑に囲まれたアミューズ ヴィレッジで、子どもたちが心身ともにリフレッシュし、全身でプログラムを楽しんでほしいという想いで、元シルク・ドゥ・ソレイユのアーティストだった社員によるダブルダッチパフォーマンス・体験、"世界一のイリュージョニスト"HARAによるマジックワークショップなど様々な企画を準備し、当社の10の部署から、社員約20名が参加しました。
山梨の大自然のなかで、エンタメに触れ、社員と交流した、子どもたちの1日をレポートします。
見て、聞いて、触れて、味わって。五感をフル活用する1日
アミューズ ヴィレッジだからこそできる体験を
富士山の麓、山梨県・西湖にある「アミューズ ヴィレッジ」。約8.800㎡の広大な敷地内には、本社機能を担うオフィスの他に、BBQが楽しめるテラスや、芝生広場、多目的ホール、宿泊施設が併設されています。緑豊かな山々を背負い、目の前には西湖と富士山を望む自然豊かな環境。普段は所属アーティストや社員、その家族が利用していますが、今回は当社施設にセーブ・ザ・チルドレンを通じて子どもたちを招待しました。体験プログラム当日は、まだまだ鋭い夏の日差しが残りながらも、少しひんやりした柔らかい風が吹き抜ける、心地よい秋の1日でした。
ライトダウンされたエントランスに浮かび上がる「It's coming soon」、"新しい世界はすぐそこに"というメッセージ。カラフルなアルファベットのネオンアートに迎えられた子どもたちは、色とりどりの文字に目を奪われながらも少し緊張した様子でしたが、その表情は、広い芝生広場に出た瞬間から次第にほぐれていきました。体験プログラムのなかで子どもたちがとても楽しみにしていたというBBQの時間です。食材が焼きあがるまでの時間は、芝生の上でフリスビーをしたり、バレーボールをしたり。のんびりとタープの下でおしゃべりを楽しむ子どもたちもいました。心地よい秋の風と、みずみずしい木々の緑、そして新鮮な肉と野菜の美味しさが、長旅と緊張で固まった子どもたちの心と身体をリフレッシュさせたようでした。
お腹を満たした後は、身体を動かす時間。元シルク・ドゥ・ソレイユのアーティストで、現在はアミューズの社員として勤務する、NOBU・JUN・FUKUによるダブルダッチ体験。3人の世界レベルのパフォーマンスを見た後は、子どもたちもダブルダッチに挑戦しました。恥ずかしさからか、最初は跳ぶ順番を譲り合っていた子どもたちも、ジャンプをはじめると自然と笑顔に。最後は歓声と拍手が飛び交うアクティブな時間を過ごしました。ダブルダッチを披露したNOBUは「ジャンプをすると、不思議とどんな人も笑顔になる。それには年齢も、国も、障害の有無も関係ない。ダブルダッチの力を改めて感じました」と子どもたちとの時間を振り返りました。
今回のプログラムには、子どもたちに様々な仕事を知ってもらい、視野を広げてもらいたいという狙いもあり、社員と子どもたちがアミューズの仕事について対話する時間も設けました。参加した社員の仕事は、アーティストのマネージメント、新人開発、広報、経営企画、地域資産を活用した事業開発など多岐にわたります。対話では、社員が自分の仕事を紹介し、そのやりがいを漢字一文字で表しました。アミューズ ヴィレッジ の三浦は「輪」という漢字を示し、「自分たちの仕事は本当に大勢の人と接する。人と人との輪がどんどん広がり、その関わりのなかで生まれる様々なコンテンツも大きな輪になっていく。そこにやりがいを感じる」と伝えました。子どもたちからは「なぜ今の仕事に就こうと思ったの?」「芸能人に会うことはあるの?」「失敗談は?」といった質問が飛び出しました。子どもたちの鋭い質問に驚きながらも、社員にとっては、自らの仕事を見つめ直す貴重な機会となりました。
屋内の多目的ホールへと移動し、次に子どもたちが参加したのは、世界的イリュージョニストHARAによるマジックワークショップです。ステージに登場したHARAは、自らがイリュージョニストを目指すきっかけとなったシャボン玉を使ったマジックなどを次々と披露。ステージに子どもたちを呼び、マジックに参加してもらうことで、不思議な世界へと誘います。最初はステージ上で戸惑った表情をしていた子どもたちでしたが、目の前で次々と起こるイリュージョンに驚きの声をあげ、客席の子どもたちも身を乗り出してショーに見入っていました。
その後行われたワークショップでは、HARAが子どもたちにコインやトランプを使ったマジックの技をレクチャー。子どもたちは家族や友達に披露できるようにと、真剣に練習していました。HARAは子どもたちに『「Impossible」さぁ、不可能を可能にしよう』というメッセージを届け、「マジックは4000年前から不可能を可能にしてきた。思い込みを手放して、なりたい自分になろう」と語りかけました。
アミューズ ヴィレッジでの時間が、いつか子どもたちの支えになることを願って
今回の体験プログラムで印象的だったのは子どもたちの笑顔と歓声。それは、決して作られたものではなく、心と身体の底から湧き上がり、溢れ出る、エネルギッシュなものでした。参加した子どもたちからは「新しい友だちができて嬉しかった」「富士山や河口湖などの景色が楽しめてよかった」「普段はなかなか話すことができない人たちに会えて貴重な機会だった」「テレビでしか見たことのないマジックを目の前で見ることができて感動した」などの感想が寄せられました。
体験プログラムの企画に携わった経営企画部の河田は「5年後でも、10年後でもいい。苦しいことがあった時、今日のことを思い出してくれたら嬉しい」と語りました。この先、心も身体も疲れきってしまった時、壁にぶつかった時、アミューズ ヴィレッジで見た雄大な景色が、人との出会いが、交わした言葉が、そして、心から驚き、笑ったこの1日の経験が、子どもたちの支えになりますように。そんな私たちアミューズの願いとともに、イベントは幕を下ろしました。
*社員の所属部署などの情報は2023年10月時点のものになります。