2024年11月~12月にシアタートラムで上演されるノゾエ征爾さん潤色・演出の舞台「ロボット」に、水田航生の出演が決定しました。
今作の戯曲はおよそ100年前の1920年に、チェコの国民的作家・劇作家であるカレル・チャペックによって発表され、チャペックは「労働」を意味するチェコ語「robota (ロボタ)」から、「ロボット」という言葉を新たに生み出したと言われています。
戯曲の発表から約100年経った今、卓越した発想力とユーモアで、独特の奇想天外な世界観を書き出す作風に提供のあるノゾエ征爾さん潤色・演出のもと、水田が朝夏まなとさん・渡辺いっけいさんらとともにロボットと人間の共存が始まりつつある2024年に生きる人々に向けて、シニカルかつ不条理なドラマとして転換し、現代の物語として届けます。
ノゾエ征爾さんと初タッグとなる水田は、物語の核となる、ロボットの反乱後、ただ一人のこされる人間であるロボット研究者アルキストを演じます。
水田はストレートプレイとミュージカルの両輪で数多くの舞台や映像作品に出演し、これまでにも世田谷パブリックシアター主催公演の「お勢登場」、「マーキュリー・ファー Mercury Fur」、現代能楽集Ⅷ「道玄坂綺譚」に出演してきました。そんな水田にとってシアタートラムは役者人生のターニングポイントとなった作品も多く、思い入れが特に強い劇場です。昨年の3、4月に上演された舞台「ブレイキング・ザ・コード」以来の、水田自身がSNSなどでも公言する「大好き」な劇場での出演になります。
「ロミオ&ジュリエット」ティボルト役など注目作への出演が続き、役者として、成長を続ける水田が今回も強い覚悟をもって挑む舞台「ロボット」に、どうぞご期待ください。
水田航生 コメント
自然とは何か、不自然とは何か。
生物は何を求め、何の為に生きているのか。
そもそも「生物」とは何を指すのか。
この「ロボット」を最初に読み終えた時、しばらくそんなことを考え込みました。
この戯曲が生まれてから100年後を生きる自分が、
何を感じどう表現出来るのか、役者として、そして一人間としての探究の日々が、ちょっぴりの怖さはあるものの、楽しみでなりません。
演出のノゾエさん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと稽古を通して沢山ディスカッションをして、 その場で揺れ動く心を大切に、本番へ向け突き進んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!