新日本プロレス・グレート-O-カーン選手 神奈川県警より感謝状を!授与式取材会

新日本プロレス・グレート-O-カーン選手 神奈川県警より感謝状を!授与式取材会

新日本プロレスのグレート-O-カーン選手が、川崎市の武蔵小杉駅にてお酒に酔った男性に絡まれていた小学生の女の子を助けたとして、神奈川県警より感謝状をいただくこととなり、授与式が4月4日(月)に行われました。
神奈川県警中原警察署長 警視大坪剛志氏より感謝状をいただいたグレート-O-カーン選手。
授与式あとに行った、メディア各社の取材会をお届けします。

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まず、感謝状をいただいた率直な感想を聞かれたカーン選手は、「口調を返させていただきます」と冒頭で伝えつつ、「まず、このような式を開いてくれた警察の方々に、まずは感謝の意を表明したいと思う。余はたまたま一度きり、平和を守ったというかたちにはなったが、警察の方々は毎日やられていることだ。そこで本来もらうべきではないし、もらうような大したことをしたつもりはない。けれども、良いことをすれば良いことが返ってくる、というのをしるすことができ、またこれが防犯意識につながればと思い、その部分については大変誇らしく思っておる」と話しました。

過去にも人助けをした経験について聞かれると「余は記憶を失っており、2018年6月30日以前のことは覚えておらぬが、プロレス会場の前で暴力を振るっている一般人を取り押さえたこともあるし、お客同士のいざこざ・けんかを止めたこともあるし、マナー違反を注意したこともあるような気はする」と過去の記憶が今回に活きたのでは、と記者から。「記憶というよりは、生き様じゃろな。新日本プロレスには新日本プロレスのルールがあって、余は悪党で悪役、非道なことをしておるが、それは自分の正義に従って動いていることだ。リングをおりても社会のルールの中で自分の正義を貫いただけ」

当日の流れについては、「少し余の目の前に男が幼子の肩を強く引き締めて“いいから、いいから”と引っ張るようなかたちだった。その幼子が余の目を見て泣きながら“助けてください”と言ってきたので、余にとって左側にその幼子がいて、右側に男がおって、手で割って入って、男の左脇を首や肩を臨機応変にかためて、“何をしてらっしゃるんですか”“お酒に酔ってらっしゃるんですか”と、取り押さえておった」と振り返りました。

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「最初に割って入ったのはチョップのようなかたちですか?」と聞かれると、「チョップというほどではないな。掴んでいたわけだから、それを外すために手を払って、腰や肩に手をさした」と経緯について説明。「取り押さえたあとはどうなさいましたか。駅員さんを呼ぶとか女の子にどんな声をかけられたのか…」と、追加で聞かれると、「女の子と男を距離を取らせたあとに、最初は余は親子げんかだと思っておって、“助けてください”と泣きながら言っていたので、事件なんだなと思ったけれども、止めたあとに“なんだお前は”“お前に関係ないだろ”と男が言ってきた。だから本当に余が首をつっこむことじゃないのかなと思い、その幼子に“この人は君のお父さん?”と尋ねたら、“いいえ、違います”と。“ではご家族は?”と聞いたら“お母さんがトイレの中にいて、それを待っているんです”と答えたので、疑惑が確信に変わって、そのすきを狙ったんだなと思って、そのまま男をホールドしておいて、その方を刺激するわけにはいかんから、そこはポリシーを曲げて敬語でなだめるように“何してらっしゃるんですか”“こんなことしてはダメじゃないですか”“お酒を飲んでらっしゃるんですか”と話しかけていたけれども、一度ホールドが甘くて取り逃しそうになったときに、その幼子に男がもう一度近寄ろうとして、その幼子はトイレに走って逃げて、2人きりの状況になった。ただ、ここで逃すわけにもいかんし、大声で駅員さんを呼んでも刺激してしまうから、ずっとホールドをしたまま日常の話をして、気を紛らわせたり、気を落ち着かせたりごまかしながら、母親がくるのをずっと待っていた」と語ったカーン選手。
待っていた間の時間はどれくらいか聞かれると、「さすがの余も冷静ではおれんかったから、とても体感時間は長く感じてしまった。駅員がくるまでの体感時間は10分くらいあったんじゃないかと。本来はもっと短いんであろうが、体感時間では10分くらいはずっとしゃべっていた気がする」と、当時の出来事を話しました。

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今回、武蔵小杉駅で起きた一連の出来事。実ははじめてこの駅を利用したカーン選手は、食事会終わりで甘いものを欲したそうで武蔵小杉駅で甘いものを購入後、たまたま現場のトイレに行ったんだそう。女児のお母さまがいらしたあとは、「母親が泣いている幼子を抱きしめながら来て、状況を説明して、その状況を説明したくらいから駅員が来て、駅員にも説明して、駅員がその後何人も来てから、そこから離しても大丈夫だと思い離して、それから幼子が泣いていたから慰めるべきだろうと思い、そのとき買っていたパンケーキを、“大丈夫か。怖かったなあと。食べるか”と言って、パンケーキを渡して、そのあとも母親と幼子ととりとめもない日常の話をいろいろ聞いてしゃべって、慰める、この事件のことを少しでも忘れられるような会話を努めたつもりではおる」と、ご家族との会話についても話しました。

会話の中でカーン選手の職業を聞かれたのでは、と聞かれると「最初はとりとめない話をして、別れ際に“お名前だけでもお伺いできますか”と言ってきただけれども、最初は“名乗るほどの者ではありません”と、まあ一度言ってみたい言葉だろう。それを言う機会だなと思っていたんだけれども」と言うと、思わず記者の皆さまからは笑い声が。「その前に警察の方に事情聴取を軽くしていたときに、“新日本プロレス所属のプロレスラーです”と言っていたので、ここは名乗った方が良いですとアドバイスを(警察の方から)もらったから、“新日本プロレスのプロレスラーのグレート-O-カーンです”と言って、“もし良ければプロレスを観てください”と。で、“プロレスを観れば、嫌なことも忘れられるから。そういうのを観て、強い人間を目指してくれ”とそういう言葉をかけた」

助けたときはプロレスの技が活きたのでは、と聞かれると「そうじゃな。プロレスが活きたというか、新日本プロレスに所属していたというプライドのようなものが、活きたかなあとは思うかな。心配事で例えば凶器を持っていたりなど、今回そんなに暴れはしなかったけれども、もし暴れて殴ってくるようなことがあっても、その新日本プロレスではそんなあまっちょろい練習なんかしたことないから。たとえ凶器を持っていようが、暴れようが取り押さえる自信はあった。しかも、それが余ではなくても、取り押さえることは新日本プロレスのレスラーなら全員できる。そういう思いは終わったあとに思ったな。ただし、一個。余がそこらへんの愚レスラーと違うのは、幼子や母親、そして加害者に対する男性のケアまでできるのは余だけだと思う。そこが他のレスラーと違う点だ」と、愚レスラーとの“違い”も。

今回のこの件でプロレスのことを初めて知った方も多い中、伝えたいことを聞かれると、「そうじゃのう。プロレスラーにはいろいろいる。善人も悪人も。ただ、そこは問題ではない。プロレスラーは強い、勇気がある。本来であれば戦いのようなものを見る必要はないのかもしれん。だが、嫌な目にあったとか、怖い目にあった、強い人をみたいとか、そんな人生のスパイスが欲しかった時は、プロレスラーを観ろ。新日本プロレスを観ろ。おもしろいものはいつでも提供してやる」と、プロレスへの想いも語ると、最後には「このあと、後楽園ホールでAbema TV、新日本プロレスワールドで無料放送する。ぜひ告知をいれてもらうと助かる。というか、告知せえ、これは余からの命令である。さらに、4月9日(土)両国国技館で余がIWGPタッグ選手権に挑戦をする。うむ。ここでチャンピオンになり、チャンピオンベルトよりも誇らしいもの(感謝状)を持っているが、本職でも宝物を手に入れようと思う」と、しっかりと本職の告知を行い、記者会見を終えました。

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