折坂悠太による初となる展覧会「薮IN」(やぶいん)を、5月13日(金)から渋谷PARCO 4F「PARCO MUSEUM TOKYO」にて開催することが決定しました。
「平成」、「心理」といったアルバム作品で多くの話題を作った折坂が、次に手がける新たな表現としての展示を行います。会場ではタイトルにもある“薮”をテーマに、立体音響や映像を使った作品や、折坂自身によるインスタレーションやパフォーマンスなど、会期中もその形態が日々変化していく体感型の展覧会。
また、今回の展覧会の着想ともなった短編小説「薮IN」を含む、エッセイ、論考、対話など様々なスタイルの文章で折坂が書き下ろした初の著書「薮IN」も会場にて先行発売を行います。
折坂悠太 コメント
そのものらしさでなく、そのもの自体を見てみたかったんです。
薮の中へ投げ入れて、この身体も押入れて。出会い直そうとしたんです。
するとどうでしょう。どうしても見たくない、自覚したくないものまで確認でき、ひどい口内炎ができました。甘かったと思いました。
皆さんをそこへ連れて行ってどうなるか。何があるのか、何もないのか、わからないんです。
いろんな人の顔を想像しています。穏やかな顔ばかりではありません。
進もうとすることと、逃げようとすることは、とてもよく似ているんですから。
ただ私は、薮に入って、そこに居てみます。人生に必要な過程だと思ってしまったからです。そういう勘はあります。
ここへ来るまでの、たくさんの力添えに感謝します。
よければこの薮に、分け入ってみてください。