漫画界の巨匠・石ノ森章太郎氏による名作「HOTEL」をベースに、凋落したホテル・プラトンの危機をオリジナル脚本で描く社会派エンターテインメント「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」がWOWOW にて9月10日(土)22:00から放送&配信がスタートします。その完成披露試写会が9月7日(水)に⾏われ、草笛光子さん、加藤雅也さん、御法川修監督、阿部純子、そしてディーン・フジオカが登壇しました。
1990年代にテレビドラマ化もされ話題になった名作コミック「HOTEL」の四半世紀後の物語。時代の岐路に⽴たされた⽼舗ホテルマンたちを待ち受ける運命を描いています。プラトンの再建のために総支配人として招かれたホテル経営のプロで、“ホテル座の怪人”と呼ばれる主人公・三枝克明役のディーンは「⻑いこと電波の届かないような遠いところに⾏っていて、久々に日本に戻って来ての公の場。カメラの前に⽴つのは久々でとても新鮮な気持ちです」と満席で迎えた完成披露試写会に喜色満面。ストーリーについては「仕事でもプライベートでもホテルを転々とする生活を送ってきたし、色々な国で色々なサイズやキャラクターの違うホテルにはこれまで宿泊経験があるので、ホテルを舞台にした物語というものには興味が常にありました」と興味津々で、演じる上で意識したのは「ギャップです。冷徹ながらも最終的には時を超えた熱い思いが伝わればいいと思った」と熱のこもった役作りを明かしました。
阿部は念願のコンシェルジュ部門配転となるもスキル不⾜で伸び悩む木下かすみ役。ミステリアスな雰囲気漂うディーンについて「冗談に突如参加してくださるようなチャーミングなところがあって素敵な方だと感じました」と意外な印象を口にすると、すかさずディーンは「阿部ちゃん、結婚おめでとう︕」と結婚祝福。ディーンからの突如の粋な計らいに新婚の阿部は「本当に素敵でチャーミングな方︕…恥ずかしいです」と恐縮しきりでした。
またホテルが舞台の内容にちなんで「ホテル宿泊時のこだわり」を聞かれ、加藤さんは「ヨーロッパなどでは歴史のあるホテルが高くていいホテルとされているけれど、バスタブに入ったときに⾒えるシンクの下のパイプが錆びていたりするともうダメ。どんなにいいホテルだと言われても、それがあったらホテルを変えてもらう」とこだわりを紹介。このお風呂事情にディーンは「わかる気がします︕」と共感を示して「僕の場合は水圧が許せない。シャワーの水圧が強すぎたり弱すぎたり…。そういうのがあると下を開けて自分で調節とかしちゃう。ヨーロッパの場合は水圧が弱くて、アジアは勢いが凄い」とホテルのシャワーあるあるで大盛り上がり。
さらに「ホテルは香りが大事。強烈なフレグランスは必要ないけれど、部屋だけではなく敷地内が結界のようにいい香りに包まれるとリッチな気持ちなれる」と“ホテル座の怪人”のようにホテルに対する一家言を持っており「ホテルプロデュース、お待ちしております︕」と業界各所に呼び掛けていました。
最後にディーンは「ホテルを舞台にしているけれど、日本の社会の色々な場所で起こりうるボトルネックのようなものの解消法が物語に組み込まれている。ホテルのラグジュアリーな空間や小道具などが豊かさの象徴として映るけれど、それがなぜ凋落し、今後どう明るい未来に進んでいくのか︖色々なキャラクターが登場して化学反応を起こして物語が前に進む。心から感動を覚える作品に仕上がっていますので、WOWOW への加入方法はホームページで確認してください︕」と笑いを交えつつ本作の完成に胸を張っていました。