アミューズの財産である「人」や「モノ・コト」などにフォーカスするTOPICSオリジナル企画。今回は6年ぶりの開催となる大規模オーディション"アミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」"にフォーカス。
[前編]として、このオーディションを担当する中心メンバーであり、2013年の新入社員として入社した同期である岡野桜子(第1プロデュース部)、梅拓也(第2プロデュース部)、中島庸介(第3プロデュース部)、宇野みちる(第7プロデュース部)、青木悟(第8プロデュース部)、荒井敬太(第13プロデュース部)の6人に、オーディションを実施することになった経緯や想いを聞きました。また、[後編]では、オーディションを通じて見えてきたことやマネージメントとしての今後について語っています。
"同期同士"でひとつの企画を手掛けることが決まってすごくワクワクしました。
ちょっと美化した言い方ですがアベンジャーズみたいだなって(笑)。
―アミューズが創立45周年を迎えた10月16日に、6年ぶりの大規模オーディション"アミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」"の開催を発表しました。これまで数々のオーディションを実施してきた当社の歴史においても"ボーイズオーディション"開催は初の試みとなります。まずは、今回のオーディションを手掛けることになった経緯について話を聞きました。
青木「いわゆる"新人発掘"は常に意識していることではあって、1年半ほど前から、僕たち同期の間でいつかオーディションをやりたいねっていう話はしていたんです。コロナ禍の状況などもあり、一度は白紙に戻り掛けていたのですが、そんなところに今回、新人開発などを担当するアーティスト開発部でオーディションをやろうという企画が立ち上がり、そこからタッグを組んで進めてみないかと僕たちにお声掛けいただいたのがきっかけでした。そこから今年に入って具体的に動き始めたという感じですね」
岡野「偶然ですが、私たち同期は今、全員プロデュース部で仕事をしていまして。同期全員がアーティストマネージメントをしている代はかなり珍しいんじゃないかと思います。アーティストと一番密接に関わるマネージメントの仕事をしていることに加えて、ちょうど入社してから昨年で丸10年という節目だったことも今回お声掛けいただいた理由なのかなと思っています」
荒井「同期同士でひとつの企画を手掛けるということが決まってすごくワクワクしました。マネージメントと言っても、音楽部門と俳優部門では、アーティストの発掘、育成方法はもちろん、日々の業務内容が全然違いますし、それぞれに異なる経歴を10年以上、積み上げてきたこの6人が集まるって、ちょっと美化した言い方ですがアベンジャーズみたいだなって(笑)。実際、お互いの得意分野も違えば、発掘したいアーティストも違うわけで、いろんな角度から意見が出てくるのが、大変だけどとても楽しいんです。まさにアミューズらしい、総合エンターテインメントの根源を改めて感じていますし、すごくいいチャンスをもらえたなと思っていますね」
―オーディションを実施するにあたり、最初に決まったのが"ボーイズオーディション"という枠組みでした。一人でも多くの方に参加いただくため、応募のハードルをできるだけ低くするためのアイデアを出しあったと6人は語ります。今の時代に即し、応募方法もLINEとTikTokからという方式を採用したのも、そのひとつです。
梅「応募へのハードルをグッと下げるというのがまず僕らが考えるべき課題だと感じていたので、12歳から22歳までの若い世代の皆さんが日常的に親しんでいるであろうLINEやTikTokを応募に使うのは、かなり早い段階で決まっていました。LINEを使った応募システムはアミューズのグループ会社である"未来ボックス"の方々に開発してもらったんです。そういうことができるのも、アミューズの強みだなと思いました」
まっさらな目でその才能や個性に向き合う
「NO MORE FILTER」というタイトルに込めた想いとは
―今回のオーディションタイトルにある、「NO MORE FILTER」という言葉。今やフィルターやエフェクトを用いて誰もが簡単に自分を加工できてしまう時代ですが、このオーディションではそうしたものを取っ払った‟ありのままの才能に出逢いたい"、‟審査する側としてもフィルターをかけない、まっさらな目でその才能や個性に向き合う"という意思表明でもあります。「俳優・歌手・モデルなどといった志望ジャンルの区分=フィルター」をあえて作っていないのも、このオーディションの特色と言えます。
岡野「意思表明って言うとちょっとかっこ良すぎますけど(笑)......"FILTER"という言葉を使おうと考えたのは、今回のオーディションの特徴でもある、選考方法によるところが大きいんです。LINEやTikTokからご応募いただき、その後の審査もWEB面談で行うなど、応募者の方々に直接会わずに実施する形になるので‟直接会わなくてもあなたの魅力を発見するんだ"という想いをタイトルに込めたかったんですよね。【画面越し】という意味での"FILTER"と【加工技術】という意味での"FILTER"とを掛けて、上手くタイトルにできたらいいなって発想していきました」
宇野「タイトルが決まるまではすごく時間が掛かりました。何回打ち合わせしても決着がつかなくて、また次回...みたいなことを繰り返していた気がします。いつか後輩がまたオーディションをやりたいと思ったときに受け継げるものがいいんじゃないか...とか、タイトルもわかりやすくするべきじゃないかとか、みんなで相当アイデアを出し合ったのですが、なかなかピンとくるものがなくて」
青木「今までのアミューズのオーディションって"アミューズ 全県全員面接オーディション2017"などキャッチーで分かりやすいタイトルが多かったので、なおさら悩みました。でも何度も意見を出し合った結果、今回はボーイズオーディションという初の試みや、遠隔での選考方法が特色でもあるので、その主旨を詰め込んだこのタイトルが一番しっくりとくるね、と全員一致で決めました」
「まずは一歩踏み出して応募してみてほしい」
試行錯誤をしながらのプロモーション
―当社としても‟ボーイズオーディション"という枠組みが初の試みであると同時に、制作チームのほぼ全員が初めてオーディション制作に携わったということもあり、実施に漕ぎつけるまでには、実に様々な苦労があったと彼らは口を揃えます。
中島「一番苦労しているのは、プロモーションの部分だと思います。オーディションは、やっぱりまず応募してもらうことが大前提で、そこがないと始まらないんです。いかに広く、かつ、僕らがその情報を一番届けたいと思っている"原石"の人たちのところまで行き渡らせることができるかなんですが、それが本当に難しくて」
宇野「プロモーションの一環として、今回のオーディション対象者との年齢が近く、全員が俳優として活躍しながらも俳優だけにとどまらない才能を秘めた存在として鈴木仁さん・細田佳央太さん・新原泰佑さん・本島純政さんというアミューズの次世代を担うアーティストを起用し、キービジュアルを作りました。オーディションのイメージを体現したキービジュアルを作ろうと始まったのですが、その制作も大変でしたね。実はオーディション告知のためにビジュアルを撮り下ろすのってこれまであまりやってきていないんですよ。なので、大変ではありましたけど、このオーディションを印象付けるインパクトのあるものは作れたんじゃないかなと思います」
青木「1人でも多くの方の目に留まることを目指して、キービジュアルに出演してもらった鈴木仁さんに、山梨で開催したTGC(東京ガールズコレクション)FESに出てもらったり、SNSでオーディションの広告動画を出したり、アミューズ主催の公演や専門学校、リハーサルスタジオなどでチラシを配ったり、学園祭などに出演するアミューズのアーティストに舞台上で告知をしてもらったり...。いろんな形でプロモーションをしてはいますが、僕らがターゲットとする男の子たちやその周りにいる推薦者になってくれる人たちに対してどうやったら効果的に周知できるのか、正解がないからこそ難しいことでした」
―現在1次審査に平行して2次審査がスタートしていますが、本社・アミューズ ヴィレッジでの3次・合宿審査を経て、来春にグランプリが決定します。応募数も着々と増えており、グランプリを発表するその日までは気が休まることはないと話す6人ですが、[前編]の最後として、オーディションへの想いと意気込みを代表して青木と中島に聞いてみました。
青木「自分から応募しようとする男性って少ないと思うんですよ。親御さんや兄弟姉妹、周りの友達から"出てみたら?"って勧められて、ようやく重い腰を上げるというか。当社所属の吉沢亮さんも2009年のオーディションでは他薦での応募でしたし、たとえ今は芸能に興味がなくても、もしもこのオーディションのことをどこかで知って、それがその人にとっても良いきっかけになったらすごく良いなって思うんです。そんな原石にできるだけ多く出逢いたいなと思っています」
中島「僕らはマネージャーですけど、プロデュース部という部署名の通り、単にマネージメントをするだけではなくてそのアーティストをプロデュースしていく仕事だと思っています。もっと言えば本人自身も気付いていない可能性を秘めた才能を発掘して育てるのが僕らの役目です。なので自薦他薦問わず、ぜひ気軽に踏み出してもらいたいです」
*社員の所属部署などの情報は2023年12月時点のものになります。
▽アミューズ人/アミューズボーイズオーディション [後編]―互いに高め合える存在でありたい―
https://www.amuse.co.jp/topics/2023/12/post_243.html
▽アミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」オフィシャルサイト
http://amuse-boysaudition.jp/
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