アミューズの財産である「人」や「モノ・コト」などにフォーカスするTOPICSオリジナル企画。今回は、2024年10月1日の組織改編でアーティストマネージメント部門にカンパニー制が導入され、プロダクション6の代表となった清水達彦(しみずたつひこ)にインタビュー。
俳優、タレント、ダンサーなど、幅広いジャンルのアーティストを手掛けてきた清水がこれまでの経験を生かし、発起人として開催するオーディションが、昨年12月3日に発表されたAMUSE AUDITION 2025「It's ME~心躍る人生~」です。
後編では、オーディションではどのような人材に出会いたいか、審査の内容についてなど話を聞きました。最後に、アンバサダーを務めるs**t kingzメンバー、茅島みずきのインタビューも掲載します。
▽アミューズ人/プロダクション6[前編]―カンパニー制の導入で、 「やりたいこと」がスムーズにできるように―
https://www.amuse.co.jp/topics/2025/01/post_266.html
ジャンルにとらわれず、自由に。
「これが、私。」を表現して欲しい
今回のオーディションでは、「芸能界に興味はあるけど親御さんに言い出せない」「友達に笑われるんじゃないか」などと感じて踏みとどまってしまっている、全国各地に眠っている隠れた才能を発掘したいと言います。
清水:「今回、オーディションのアンバサダーを務めるs**t kingzは、学生時代に"ダンスなんかで食べていけるの?"と周囲から言われながらも、ダンサーとしてやりたいことを貫いてきた人たちです。茅島みずきも、中学1年生の13歳のときにオーディションを受けてアミューズに入って以来、"私はこの世界で生きていく"と決めて日々努力をし、現在二十歳になり、やり続けてきたことが花開きつつあります。彼らのように、"活躍したい"という強い想いを持った方と出会いたいですね。たとえすぐに活躍できなくても、努力して上がっていけるのも才能だと思うので。でも、まだそこまで強い想いに育っていなくても、「少し興味がある」程度でも、気軽に受けて欲しいです。今は小さな想いでも、アミューズのスタッフがそれを伸ばしてくれると思うので」
第一審査は、123秒の動画審査。「123=イッツミー」という、清水たちのチームの遊び心から。
清水:「昨年12月3日に情報解禁したのも語呂合わせです。会議中に部下がノリで提案してくれて。真面目なことばかり言っていても仕方ないので、採用しました(笑)」
動画は外見以外でも様々な角度で審査するとのこと。技術や熱意はもちろん、その方の持つ雰囲気や言葉選びなど。自分の魅力に気付いていない方のほうが魅力的な場合もある。アミューズには幅広いジャンルのアーティストが所属しているため、今回のオーディションでは、俳優、ミュージシャン、タレント、ダンサーなど、ジャンルを問わず募集します。
清水:「審査員が5人いたとして、4人が手を挙げなかったとしても、1人が二重丸だったら合格です。自分の気持ちや得意なことを思う存分PRして、"これが、私。"を表現して欲しいです。歌が好きなら、123秒の間ずっと歌っていてもいいですし。自分では"こんなの才能じゃない"と思うようなことが人の目を引くことだってあると思うんです。リコーダーを吹く姿がカッコよく見えるのであれば、リコーダーを披露してもらっても構いません。あまり気負わずに、自分をぶつけてくれればいいのかなと思います」
グランプリだから注目されるのではなく
きちんと育成してから世に出したい
今回のオーディションでは、グランプリなどの賞は設定せず、合格者の発表も大々的には行いません。その根底には、「きちんと育成してから世に出したい」という清水の想いがあります。
清水:「オーディション終了時ではまだスタート地点に立ってもいないと思うので、順番を付けても意味がないと思うんです。グランプリを取ったことで注目されるのはその時だけだと思うし、まだ早いんじゃないかなと。才能のある子を磨いてから表に出したいんです。僕のチームのスタッフは、これまでに多くの才能あるアーティストと仕事をしてきた人ばかりですから、彼らと一緒にしっかりと育てます。現場で学んで育つ部分もあるので、ある程度育てたら、なるべく質の良い現場を経験させてあげたいですね」
そして、今回のオーディションでは、アーティストを志す人と同時に、アーティストを世の中に認知させていくマネージャーなどのスタッフも募集します。
清水:「アーティストを支えることで誰かの心を動かしたり、感動させたりできる。どの職業にもそれぞれやりがいがありますが、アーティストが成長していく姿、観に来てくださるお客様の反応など、自分の仕事の成果をダイレクトに感じられる職業は、あまりないと思うんです。大変なことはもちろんありますが、面白い仕事だとは思います。アーティストもスタッフも、強い想いを持っている方はもちろん、少しでも興味がある方は気軽に応募していただけたらと思います」
最初からすごい人なんていない
勇気を持って一歩踏み出して欲しい
清水のインタビュー同日、オーディションのアンバサダーを務める、s**t kingzメンバー、茅島みずきにもインタビュー。アミューズに所属する先輩として、アミューズのことや「自分の道」を決めた瞬間、応募してくださる方へのアドバイスなどを語ってくれました。
――先輩として、アミューズで活動する良さを教えてください。
kazuki (s**t kingz):「アミューズに所属してからは、ダンスという自分の好きなことを変わらず続けつつ、さまざまな挑戦をさせてもらっています。その結果、ダンスが僕らを新しいところへ連れてってくれました。アーティストに寄り添いながら、やりたいことを一緒に考えてくれる事務所だなと日々感じています」
NOPPO(s**t kingz):「僕らのやりたいことを助けてくれる方がたくさんいて、"新しいことをやってみたい"と言えばすぐに手伝ってくれる。一緒にモノづくりができる仲間がたくさんいる会社です」
茅島:「自分と同じ熱量でぶつかってきてくれる、マネージャーの清水さんとお仕事ができて良かったと思っています。やりたいことに向かって全力で支えてくれて、オーディションに落ちたときは一緒に悔しがってくれる。どうしたら私の良さが出るかを考えてくれて、自分が知らなかった部分も引き出してくれるんです。一緒に闘ってくれているという心強さが、どの現場でも感じます」
――今後、アミューズという会社で実現したいことはどんなことですか。
茅島:「朝ドラのヒロインになりたい。いつになるかはわからないですが、絶対叶えたい夢の一つです。これからも皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っています」
Oguri(s**t kingz):「ダンサーでありパフォーマーであり、自分たちで音楽も作っているのですが、もっと幅広い分野で活躍できたらいいなと思っています。音楽という面では、いずれはNHK紅白歌合戦に出られたら......。ダンサーとして、歌わないけど紅白に出演するのが夢です」
――みなさんが「自分の道」を決めた瞬間を教えてください。
kazuki(s**t kingz):「僕は兄の影響で小学校からダンスをやっていたのですが、ダンスに最初に触れたとき、本当に楽しすぎて、"ダンスが仕事になったらいいな"と思いました。高校に入学した頃には、もうダンスしかできないと自分の中で決まっていたので、当たり前のようにダンスを仕事にすると思っていましたね。当時、ダンサーの仕事といえばバックダンサーがメインで、素敵な仕事ではあるけど、あくまでサポートする側でしかないんだと感じたんです。そこからs**t kingzを結成して、ダンスを主役にしていく活動をしていた中でアミューズに所属することになりました。小さい頃からダンスを『自分の道』と信じてきて、それは今も変わりません。何があるかはわかりませんが、これからも続けていきたいと思っています。s**t kingzを結成したきっかけは僕の声がけなので、メンバーにとって僕は命の恩人くらいの存在だよね(笑)」
shoji(s**t kingz):「大学でダンスを始めたときは、自分がダンサーになるなんて思っていませんでした。就職して2年間はサラリーマンをしながらダンスを続けていて、そのときにs**t kingzを結成したんです。そこからもっと踊る時間が欲しいと思うようになりました。一度、ダンスではない仕事を選んだときに、自分にとってどれだけダンスの存在が大きかったかに気付いたんです。それから仕事を辞めて、3人を追うようにダンサーになりました。一度ダンスと距離を置いたときが大きなターニングポイントだったと思います」
茅島:「小学2年生からゴルフを始めて、この世界に入る前はプロゴルファーを目指していました。絶対にプロになりたかったし、ゴルフしかないと思って取り組んできたのですが、アミューズのみなさんが私の良いところを見つけてくれて、いろいろな現場で経験を積むうちに、俳優やモデルのお仕事をやってみようと思いました。ただ、事務所のお芝居のレッスンで、同世代の方のお芝居を見て、恥ずかしい気持ちになったんです。その悔しさに負けずに、"もっと上手くなりたい、もっと頑張りたい"と思えたときに、これが『自分の道』なんだと確信しました。私にはゴルフしかないと思っていたけど、今では俳優のお仕事以外は考えられません。今回のオーディションで、みなさんにも新たな道を築いて欲しいです」
――応募してくださるみなさんにエールをお願いします。
shoji(s**t kingz):「僕自身、これまでいろいろなオーディションに携わったり、新人育成に関わったりしてきた中で、最初からすごい人はいませんでした。最初はできなくて当たり前です。でも、"何かにチャレンジしたい"という気持ちを持っている人は素敵です。自分を否定せずに勇気を持って一歩踏み出してもらえたらと思います!」
茅島:「私もオーディションを経てこの世界に入ったので、勇気をもって挑戦してよかったなと思っています。今回、一次審査は動画なので、自分らしさを詰め込んだ動画でアピールしてください。撮り直しもできますから、気負わず挑戦して欲しいです。対面でオーディションを受けるときのコツとしては、『審査員の方の顔を見すぎないこと』。審査員のみなさんは怖い顔をしていて、緊張しちゃって上手く喋れなかった経験もあるので、審査員の方の顔はあまり見ずに、自分の好きなように楽しめたら、あなたの魅力がきっと伝わると思います」
今回、ともに夢を追いかけられるアーティストの原石と、一緒に働くスタッフを募集している、AMUSE AUDITION 2025「It's ME~心躍る人生~」は2025年3月2日まで応募を受け付けています。興味を持たれた方は、ぜひ挑戦してください。お待ちしています。
*社員の情報は2025年1月時点のものになります。