いつの世も変わることのない親子の絆。
重松清さんの不朽の名作「とんび」が初の映画化!先日4月8日(金)に全国公開となりました。
公開舞台挨拶に、阿部寛さん、北村匠海さん、杏さん、大島優子さん、瀬々敬久監督とともに、安田顕が登場しました!また、この初日舞台挨拶は、MCを荘口彰久が務めました。
安田は、阿部さん演じる、主人公・市川安男(ヤス)の幼なじみで、北村さん演じる息子・アキラを我が子のように接する住職・照雲を演じました。
冒頭挨拶を荘口から振られると、「ほっこりと温かい気持ちで笑えて、じんわりと涙ぐめる、いつの時代でも感じることのできる素晴らしい作品に出会えて、とても光栄でございます」と挨拶しました。
「事前にあった4万人規模の試写会でも、“泣いた”“涙を流した”という方がたくさんいらっしゃったと伺っております。(瀬々)監督、改めてこの映画おもしろいんです、とおっしゃいましたけれども、この初日を迎えて手応えはいかでしょうか」と荘口が瀬々監督に伺うと、「今朝、近所の氏神様でお参りしてきました。お賽銭50円しかなかったので、明日もう1回行ってもう少し値上げしてお参りしてこようと思っています。こういうことするのも僕としては珍しいので、本当に皆さん感謝してます。ぜひこのまま明日も来てください」と、瀬々監督。
出来上がった本作を観て、「ここが泣けた」「ここがグっと来た」というところはどこかを聞かれると、「アキラが嫁さんを連れてきて、最後に親に認めてもらうというシーンで、安田くんが思いの外僕を殴ったんですね。油断してたんで、目の覚める思いがして、“こいつ、このシーン本気なんだな”と。そこからの展開で、感情のあがるシーンがその後あるんですが、そこは感謝してます」と阿部さん。それには思わず安田も恐縮しながら、「すみませんでした。10回も叩いてしまいました」と、撮影エピソードを振り返りました。
そんな安田が泣けた・グッと来たところは、「東京の大学にアキラが行くときに、ヤスさんが車を追っていくシーン。あそこは脚本を読んだときから涙が出ていたんですけれど、それに至る前のアキラの手紙にやられます。あそこに親子の成長、アキラっていうのはヤスさんのことを本当に見ていたんだ、と。いつのまにか攻守逆転で、息子が親父の心配をしているというあの手紙の文面だったり、匠海さんの声だったり画だったり。ヤスさんが追いかけることで涙腺がやられることは分かっていたんですけれども、その前の積み上げの手紙のシーンは僕はすごく好きです」。安田のグッと来たシーンはぜひ劇場でご確認ください!
続いて、いまは4月。新生活をスタートする方も多い季節…ということで、この春に新しく始めたことや始めてみたいことを聞かれると、「思いつかないんですよね…」と阿部さん。すかさず安田が、「阿部さんは、まずご自身の公式ホームページの更新をなさった方が…」と、一部でとても話題になっている阿部さんの公式ホームページに話を(笑)。思わず阿部さんは、「あれ、人気だから(笑)」と笑顔で応えていました。
そして、「新しい環境に身を置いたとき、自分の背中を教えてくれた言葉がどのようなものか伺わせてください」と、荘口が1人ずつにお伺い。
「新しい環境というのは、新しい出会いですし、自分のスキルの足りないところがあってへこんだりすると思うんです。そのとき思い返す言葉というのは、母ちゃんの言葉。母が言っていたのは、“あんたは絶対大丈夫だと。そんじょそこらのことではくじけない。だってあたしが育てたんだから”と。そういう言葉っていうのは、母や父がどういう時代で、どういう環境で育ってきて、それをどう乗り越えて我々が受け継いでいるのかと感じることができるし、そういう言葉を思い出すことがありますね」と、お母さまとのエピソードを安田は話していました。
時代を超え、常に人々の中に普遍的にある物語。
ぜひ劇場で温かな涙を流してください。