4年ぶりの有観客開催にかける想い Act Against Anything VOL.2「THE VARIETY 28」 岸谷五朗・寺脇康文インタビュー

 俳優・岸谷五朗の呼びかけで、1993年から2018年まで開催していたエイズ啓発ライブイベント「Act Against AIDS」、通称AAA。同イベントの意思を受け継ぎ、2020年からスタートした『Act Against Anything』。来たる11月26日に、2年ぶりとなる『Act Against Anything VOL.2「THE VARIETY 28」』を開催いたします。
発起人の岸谷と盟友・寺脇康文の二人にインタビューを行い、イベントを立ち上げたきっかけから今回の開催にかける想いに加え、例年当社内でイベントを制作する上でのアミューズ社員との関係性についてもお聞きしました。


本文用画像_1.jpg
『Act Against AIDS』の立ち上げから
今年4年ぶりとなる有観客での開催にかける想い

―まずはAAAの立ち上げた経緯についてお聞かせください。

岸谷:AIDSを患っている中学生の女の子から手紙をいただいたことがキッカケです。当時はまだ「AIDSって何だろう?」という時代で、海外でも有名なアーティストを含めたくさんの方が亡くなっていたんですが、どの方も“謎の死”という扱われ方だったんです。それで、病気の正体が分からないからみんなが怖くて、次第に“人間同士のつながり”とか“絆”とか“信頼”といった人一番が大事にしなきゃいけないものを壊す病気になっていった。つまり、差別が起きたんです。結果、「AIDSは“知ること”がワクチンになるんだ」ということで、“知るワクチン”という言葉も生まれて。こういう背景がある中で最初に言った手紙がキッカケになり、AIDSの啓蒙・啓発をしようとイベントを立ち上げました。

―そうしてお二人が発起したイベント「Act Against AIDS」は2018年に幕を下ろし、「Act Against Anything」が2020年から再始動をしたわけですね。

岸谷:もっと大きな…AIDSが小さいという意味では決してなく、ピンポイントなものではない支援を広くやっていくべきだと感じたんです。

寺脇:1年に1日だけですけど、何か人の役に立てれば…という想いですね。僕もいつもお客様には「自分ができることを、できる範囲で、できる時にやってください」ということを言っています。

―ですが、その記念すべき第1回が新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催となりました。

岸谷:本当にしんどい決断でした。悔し涙を飲むことになったものの、何よりも感謝だったのが、多くのお客様が配信で観てくれたことです。

寺脇:直接お会いしたいという気持ちは大きかったですけど、配信でも繋がって人の温かみに触れることができたのもすごく大きかったです。

TOPICS本文用画像サイズ(AAA).png

―今年は、『Act Against Anything VOL.2「THE VARIETY 28」』が同名義となってから初となる有観客形式で開催となり、AAAは再び前へと踏み出し始めたわけですが。

岸谷:11月の『VOL.2』には2年分の強い想いが込められていますし、僕らも楽しみです。

寺脇:感染対策もした上で…なので“本来の形”ではないですけど、一歩近づいたなという感覚です。こうやって徐々に近づいていくしかないんですよね。

岸谷:理想を言えば、協力してくださる方々に苦労をかけず、しっかりと寄付もできて、何よりお客様が心の底から楽しめるイベントを創りたいし、いろいろな方がチャリティイベントを開催していますが、全員やり方が違いますから、僕らも勉強させていただいています。難民や少数民族の問題など、まだまだ僕らが知らないことも本当に多くて。運営の仕方についても、世界で起きている問題についても勉強しながら、そうやってコツコツやるしかないと思っています。

寺脇:長く続けていきたいという想いがあります。「1年に1回、子どもたちが笑顔になってくれるなら」という想いは強く持ちながら、必要な支援を必要な時に、できる範囲で届けることができるように活動していきたいですね。

「出演者というより、お招きする側」
アーティストと社員とで創り上げるAAA

―アーティストは自らの表現を通して参加し、社員は制作・運営スタッフとして参加するなど、アミューズにとってAAAは社をあげての取り組みとなっていますが。

岸谷:この取り組みはビジネスではないからこそ難しく、楽しくもあるけど、アミューズ社員のみんなが興味を持ってみんなで“やろうぜ”となれば絶対できないことはないと思っていて。社員のみんなにその吸引力となって欲しいです。

寺脇:もちろんそれは無理強いするものではないけれど、同じアミューズにいる人間同士、アーティストと社員たちが同じ気持ちでやれたらすごく良いなと思うし、アーティスト側として言えば、自分の歌や演技を通じてお客様に“また1年頑張ろう”って思ってもらえて、来年もみんなに喜んでもらえる人間でいたいって思えることは(アーティストにとっても)良いことだと思いますね。

―旗振り役でもあるお二人は、社員とどのようなコミュニケーションを取りながらイベント制作を進めているのでしょうか。イベント成功の秘訣などもあればお聞かせください。

寺脇:五朗ちゃんが早くから社員のみんなとやり取りをして、段取りをしてくれています。どういうことをやりたいのか、どういう舞台づくりをして演出してっていうのは綿密にやってくれていますね。

岸谷:俺らとアミューズスタッフのみんなで外部のアーティストをお招きして、その人たちが気持ちよくステージに立って、会場のお客様と良いコラボレーションをして、結果それがチャリティになっているということが一番大切で、俺たちは出演者というより、お招きする側。“お・も・て・な・し”。

寺脇:古!(笑)。気持ちよく来年も出演したいと言ってもらいたい。それは地球ゴージャス(岸谷と寺脇による演劇ユニット)でもそうだけど、僕らは出演してもらうアーティストへ感謝の気持ちと、その人が一番輝くような演出をするということはいつも思っていますね。

本文用画像_3.png

「特別な1日を観てくださる方にも
楽しんでいただきたいですし、一緒に分かち合いたい」

―最後に『Act Against Anything VOL.2「THE VARIETY 28」』を会場や配信でご覧いただくお客様へ向けたメッセージをお願いします。

岸谷:ご来場のお客様にも、生配信でご視聴くださるお客様にも、出演者の方々やスタッフの皆さんにも、感謝しかない。みんな本当はしっかり稽古したものを見せたいはずですけど、それでも忙しいスケジュールの合間を縫って協力してくれる。そこにはもう、感謝しかないですよ。だからこそ僕ら主催者は、協力してくれるみんなが少しでも気持ち良くパフォーマンスできるように全力を尽くさせていただきます。

寺脇:何度も出演してくれている方もたくさんいますが、今回のメンバーが揃う日は他にないと思う。そういった特別な1日を観てくださる方にも楽しんでいただきたいですし、一緒に分かち合いたいです。

Act Against Anything VOL.2「THE VARIETY 28」

4年ぶりブリ生舞台!全身全霊!心を込めて歌って踊って皆でチャリティ全員集合!

公演日:2022年11月26日(土)
開場:15:00 開演:16:00
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
*チケット販売に関する詳細はAct Against Anythingオフィシャルサイトにてご確認ください。

Act Against Anythingオフィシャルサイト
https://actagainstanything.com/

配信チケット販売サイト:https://liveship.tokyo/actagainstanything2022/

オフィシャルTwitterhttps://twitter.com/AAA_variety
オフィシャルFacebookhttps://www.facebook.com/AAAvariety

この記事をシェアする

  • Xでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEで送る
abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 0123456789>./