アミューズの財産である「人」や「モノ・コト」などにフォーカスするTOPICSオリジナル企画。今回は、新人アーティストを担当しヒットを生み出すべく奔走中の第3プロデュース部所属・海老名良太に話を聞きました。彼が発掘したアーティスト、カメレオン・ライム・ウーピーパイとは? そして海老名自身の大きな野望とは...?
マネージャーとしての経験値を積みながら
"いつか新人を手掛けたい"という想いを実行
海老名「僕は"一から新人を発掘し、ヒットを生み出したい"という想いがあり、アミューズに入社しました。入社してからは、担当していたアーティストのドームツアーがあったり、とにかく現場担当マネージャーとしての業務に邁進する日々でした。多くのスタッフが関わる全国規模でのツアーなど、普通では経験できないような貴重な環境下でマネージャーとしての経験値を積むことができて嬉しい反面、やっぱりいつかは"新人を手掛けてみたい"という気持ちが沸き上がっていて、自分がこの先どうなりたいのか、何をしたいのか悩んだりもしていました。そんな時に、大きなツアーが終わったタイミングで上司から"よく頑張ったな。これから手掛けてみたいアーティストがいたら見つけてきていいぞ"と言ってもらったんです。そう言ってもらえたのが嬉しくて、ちょうど業務も落ち着いていた時だったのですぐに探し始めたんです。それからライブハウスに足を運んだり、SNSやYouTubeなどでも探しました。そんな時、インディーズの音楽配信アプリをチェックしていたら、たまたま見つけたのがカメレオン・ライム・ウーピーパイ(以下、CLWP)でした」
Vo.Chi-のアイコニックなビジュアルや音源・MUSIC VIDEO・アートワークなど、クオリティにただならぬポテンシャルを感じた海老名は、即座に連絡を取り、その後メンバーと直接会って話をすると初対面にもかかわらず、海老名曰く「めちゃくちゃ意気投合した」そうです。当然ながら、すでに他社からもたくさんの声が掛かっていたCLWPでしたが、海老名は何度も活動の方針や魅せ方など打ち合わせを重ね、メンバーの信頼を得ることができ、4人5脚をスタートさせることになったのでした。海老名は担当アーティストの業務と並行しながら、当時彼らが主としていた活動場所をクラブからライブハウスへ転換を図り、より多くの方たちにCLWPを知ってもらうべく奔走します。
日本の音楽業界はもっと面白くなるはず
カメレオン・ライム・ウーピーパイの魅力とは?
海老名が惚れ込んだCLWPとは一体、どんなアーティストなのか、その魅力を訊ねると「やっぱり"面白い"が一番ですね」と即答で返ってきました。
海老名「このアーティストが売れたら日本の音楽業界はどうなるんだろう? アミューズはどうなるんだろう? ってワクワクさせてくれるんです。僕は今でも彼らがやっている音楽を"一言で説明するのは難しい"と思っていて、ダンス・ミュージックをはじめとした楽曲や、ロックっぽい曲もあればパンク、R&B、ヒップホップ、エレクトロ......いろいろな要素があって、まさにカメレオンだなって思うんです。これまでアミューズにいなかったタイプのアーティストですし、正直言うとジャンルに縛られていないからこそ、難しいこともあるだろうなとも感じていました。でも、ジャンルで括らずとも、サビがすごくポップで聴きやすい、中毒性があることがCLWPの強みだと思うんです。これはきっとメジャーシーンに並ぶことができると思っていますし、彼らがメジャーシーンに行ったら革命的なことになるんじゃないかって。だからこそ、自分でやりたいし、今やるべきだと思ったんです」
音楽に関して「新人を原石から育てる」ことは、若い世代の自分だからこそできることもあるのではないかと感じていたことが、CLWPを手掛けた大きな要因の一つだと海老名は話します。
海老名「アミューズには多くのアーティストがいて、それをプロデュースするマネージャーの業務は多岐に渡りますし、担当業務に追われて時間的にも厳しいのが現状で、自分も含めて若い世代が新人発掘のためにライブハウスに足を運んだりして探すことがなかなか難しいのではないかって思ったんですよね。原石を見つけてイチから磨いて、アーティストと一緒に形を作る。それを若手社員もやれるようになったらいいんじゃないかなって。経験がないと育成は難しいって言われるかもしれませんが、音楽に関しては特に、若い感性を活かすこともすごく大事な気がするんです。僕は新卒で入社して今7年目になりますが、CLWPと出会ったのは3年目の頃だったんです。僕自身が大好きだと思えるCLWPの音楽でしっかり実績を残すことで、今後若い社員が新人をやりたいって思ったときの後押しになれたらいいなと思います」
社員同士の繋がりをもっと活性化していきたい
若い人たちと連携してアミューズをもっと面白い会社に
「アミューズは、やるべき仕事をきちんと遂行し、その上でやる気を認められれば年齢関係なく社員の声に耳を傾けてくれる、実現するためのチャンスもくれる風通しがいい会社だと思います」と海老名は続けます。そんな風土だからこそ、各マネージャーが持つ情報やノウハウをより密に共有し、社員同士の繋がりをもっと活性化させていくことによって、社員を通じて他のアーティストにもいい作用が生まれたり、新しいアイデアの創出など、個人では難しいより高い目標を達成することも可能なのではないかと考えているんだそうです。
海老名「CLWPの音楽にとっても同じで、彼らだけが突き抜けていても一発のバズで終わってしまうかもしれないけれど、こういう音楽をシーン全体として押し上げることができたら、もっと面白い状況が作れると思うんです。アミューズ内だけじゃなく、もっと外の世界も巻き込んでムーブメントを作れる状況にしていきたいと思っています。」
ゆくゆくは誰もが聴けばすぐにCLWPだとわかるような、アーティスト名がそのままジャンルになるような存在を目指していくべく、1人でも聴いてくれる人がいるならばどこにでも届けにいくというスタンスで、日本と海外の両軸で活動を広げていきたいと熱く語る海老名。最後に、海老名自身がこの先に思い描いている目標について聞きました。
海老名「経験を重ねていくことで対応力や応用力は身に付いていくと思います。ただ、逆に経験があまりなく、しがらみがないからこそ湧き上がるアイデアや行動力、新しい"感性"という部分では、まだ経験してないからこその強みって絶対にあると思うので、若い世代をもっと活性化させていければと思っています。僕自身も若手とは言えない年齢になってきましたが、中堅どころとしてさらにキャリアを積んで、若い人たちと連携しながらみんなでアミューズをより面白い会社にしていけたら良いなと思います。既存の型にはまらないような、そういう面白いアーティストもどんどん手掛けたいですし、アミューズがまだ手を伸ばせていない分野を盛り上げたいと思ってくれる人がもっと増えてくれたら、エンターテインメント企業としてもっと大きく、もっと面白くなれるのではないでしょうか。とはいえ、今はいろんな方のお力を借りながら、CLWPとしての実績をきっちり残すことが第一の目標ですね」
*社員の所属部署などの情報は2023年5月時点のものになります。