アミューズ人/アカウント営業部 ―アミューズのノウハウが生み出す効果とは―

アミューズの財産である「人」や「モノ・コト」などにフォーカスするTOPICSオリジナル企画。今回は2022年4月に新設された部署、アカウント営業部にフォーカス。アミューズの特性や多岐に渡る機能を武器に、クライアント企業と直接的に繋がり、柔軟な発想で新しい広告表現を生み出していく業務内容と今後の展望について、部長の河野泰平(こうの たいへい)と、アカウント営業室を代表して山本尚子(やまもと なおこ)、舞木真生(まいき まお)の三人に聞きました。

多岐にわたるインフラを最大限に活用
マネージメント企業ならではのプロモーション提案を行う新設部署

――2022年4月に新設した部署ですが、まずはアカウント営業部を立ち上げることになった経緯から教えてください。

河野:もともと僕はCM営業部という部署にいたんです。CM営業部では、テレビCMをはじめとした各種広告プロジェクトの窓口として、アーティストの広告契約の獲得、撮影から展開までのコーディネート、展開後のクライアントとのコミュニケーションなどを行う部署なのですが、日々業務を進めるなかで、営業担当としてはやはり直接的に案件を取って扱っていきたいと考えるようになりました。アミューズとしてクライアントと直接やり取りするにはどうしたらいいか、ずっと考えていたんです。

――直接、というのがポイントですね。

河野:はい。そこで社内を見回してみたら、自分が思っている以上にアーティストを世に送り出すための実績と機能があることに改めて気付きました。これは、クライアント企業のプロモーションにも活かせるなと思えたんですよね。アミューズなら映像をはじめ音楽やグラフィックといったクリエイティブ面や、イベントの企画・運営やアーティスト本人のSNSや公式HP、ファンの方への発信や外部メディアとタッグを組んだアウトプット面、広告の制作・運用から情報拡散までのたくさんのノウハウがある。だとしたら、企業のプロモーションという領域においても、アミューズの強みを活かすことが出来るのではないかと思ったのがきっかけなんです。

――立ち上げはスムーズだったんでしょうか。

河野:構想自体は3〜4年前から持っていて、いろんな人と話をしながら勝算を探っていたところ、2年ほど前に社内の上層部でもそういった部署を作ろうという話が出ているという情報を耳にしたんです。なので、会社にプレゼンをさせてもらったら「いいんじゃない?」と(笑)。新しいチャレンジをするということに対してかなり寛容というか、むしろ応援してくれる会社だなと思いました。

――山本さん、舞木さんはどのような経緯でアカウント営業部に加わったのでしょうか?

山本:私はもともとマネージメントをしていました。あるアーティストのコンテンツとしてWEBのショートドラマを作ろうとしたときに、社内の人たちにもいろいろお話を聞いていくなかで相談に乗っていただいた一人が当時CM営業部にいらした河野さんだったんです。その撮影現場でアカウント営業部の構想を伺って、アミューズのなかでそんな面白いことをやろうとしているんだ! ってすごく印象に残りました。マネージメント時代もファンの方に向けてコンテンツを作ったり、楽しませるアイデアを考えていくこともすごく好きだったので、自分が新しくやりたいこととしてもアカウント営業部の仕事に非常に興味を抱いたんです。

舞木:私は、入社当初はデジタルビジネス事業部でした。若手俳優を中心としたアーティストのWEBコンテンツ制作などをする部門に6年ほどいたのですが、別のことにも挑戦してみたいと思ってCM営業部に異動したんです。私が担当していたのはオーディションを通じてCM出演を獲得していくというもので、やりがいも感じてはいましたけど、一方で、もっと直接的に自分が貢献できることがしたいという気持ちもあって。なので河野さんの構想にはすごく共感したんです。

従来の手法にとらわれない"アミューズだからできる"
マネージメント機能を有する広告営業

――「アカウント営業部とは?」と問われて説明するとしたら、どのようになりますか。

河野:"アーティスト・タレントを活かしたプロモーションならアミューズにお任せください"というのが外部の一般企業様に向けた謳い文句になると思います。広告には出演者を起用せずに展開しているものもたくさんありますが、アーティスト・タレントの魅力やバリュー、あるいは演技や表現力を活かしたプロモーションを望まれることもあるはずです。アミューズならアーティストの特性を熟知した上でのご提案もできますし、要求に即したさまざまな発信機能も合わせて提供することが可能になります。

――つまりマネージメント機能も有した広告代理店、みたいなことでしょうか。

河野:そのように表現しても間違いではありません。ただし、それを成立させるにはアーティストを熟知していることはもちろん、クライアントのニーズや希望も的確に把握していなければならないわけで、相当な行動力とスキルが必要とされます。まだまだ課題も多いですし、手探りと手応えが交互にきているのが現状ですが、大前提としてこれが所属アーティストのためになるのか、そしてクライアント企業様の課題解決に繋がるのか、ということを常に念頭に置きながら行動しています。

社内で様々な業務経験を積んだ社員たちが
それぞれに持つ人脈・経験値をフル活用させて制作

――これまでに手がけてきた案件で大変だったことや印象に残っているものはありますか。

山本:私はオカモト株式会社さんの企業広告を作らせていただいたことですね。これまでアミューズではオカモトさんの主力商品であるコンドームに特化をしたプロモーションに関わらせていただいていたのですが、企業様とやりとりしていくなかで、「オカモト女視プロジェクト(女性社員で構成され、女性視点・消費者の立場からモノ作りを行うプロジェクト)」という取り組みをされていることや、世の中的に注目されつつあるフェムケア、フェムテックの新商品を企画されていて、その開発までに至る想いなどお聞きしました。商品だけじゃなく、企業そのものや企業で働いている人たちにスポットを当てたもの、特に女性にフォーカスして、オカモトさんの企業姿勢を発信するプロモーション広告を作ってみるのはどうだろうとご提案をさせていただいたんです。アーティストにはそのメッセージを表現してもらえる説得力と清涼感のある弊社所属の女優・石田夢実を起用して、"すべての人の性の健康を達成すること"というオカモトさんの企業理念にも適った、それでいて、いい意味で既存のイメージを変える、素敵な広告ができたと自負しています。

石田夢実を起用したオカモト株式会社の企業広告と特設サイトを"働く女性の日(2022年12月22日)"に公開した

舞木:私は東洋学園大学のショートムービー制作ですね。実際に動き出してみると一人何役分もの業務をこなさなくてはいけないのも大変でしたし、手探りで進行している部分も多かったと思います。常に走りながら考える、みたいな感じで。でも、これまでの業務で培ってきた、アミューズのアーティストやサービスの知識、そして社内外の人脈をフル活用して進められて、今までの社内経験をいろいろと活かせたのは良かったですね。

河野:通常、広告代理店さんだったらマーケティング、クリエイティブ、イベントプロモーション担当や営業まで、多ければ20人ほどのスタッフが携わるような案件なのに、SNSの話や協賛の話、さらにはチラシのグラフィックデザインから印刷から......だいぶ丸投げしてしまいました(笑)。舞木さんともう1人の社員が中心となって担当していたんですが、ものすごい量のメールが毎日飛び交っていましたね。

舞木:弊社所属の出演者だけでも6名いましたし、さらに様々な部署と連携していたこともあって、特に撮影前後はすごい量のメールのやりとりでした。ただ、プロジェクトの大部分をアミューズ内で完結させられるというのは大変な部分もありつつ、関わるすべての人とコミュニケーションが直にとれるという点で、大きなメリットでもあると思います。だからこそ、アミューズならではの提案も色々と実現できたと思います。

鶴岡慧子監督による、10 代へ向けた応援ムービーを制作した

発足から約1年。
確かな手応えを感じながら目指す"三方よし"の業務展開

――この先、アカウント営業部としてどのような展開を控えているのでしょうか?

河野:つい先日公開したばかりの案件なのですが、当社に所属する堀田真由が出演しているニッポンレンタカーサービス様のテレビCMにおいて、この春のタイミングでスタートする新CMの競合プレゼンに、アカウント営業部も参加させてもらえることになったんです。クリエイティブディレクターは外部の方にご協力いただいたんですが、企画検討にあたり、堀田真由本人に車にまつわるエピソードをヒアリングした内容を反映したところ、その企画が採用されることになりました。

――出演者本人に直接話を聞くというのはまさに強みを活かした切り口ですね。

河野:アーティストのパーソナルな魅力を活かしながら、本人とも企画内容を詰めることができる。予算管理もした上でオーダーにはなかったプラスアルファの提案も講じられる。結果的に、内容や数字のインパクトだけでなく、アカウント営業部の実績として非常に意義のある成果が得られました。「アミューズが企業に提供できる"プラスアルファ"ってこういうことなんだな」と再認識でき、今後も業務の幅を広げられるという手応えを感じました。このCMは4月1日からオンエアされていますので、ぜひ観ていただきたいです。

堀田が実際にレンタカーを借りてドライブする、ロードムービー風のCMに仕上がった

――アカウント営業部の業務を通じて、アミューズという会社の強みを再発見することも多そうです。最後に今後の展望を伺えますか。

河野:むしろまだまだ発見していかないといけないと感じています。芸能事務所の中でも、ここまで多岐に渡った機能・財産を持っている事務所はそんなに多くないと思います。だからこそ、そのポテンシャルを最大限活かすためにも、現存の機能がこんなふうにも使えて、こういう活かし方ができるんだという提案を社内にもしていきたくて。会社全体を有機的に動かすことで、結果的にアミューズの価値や魅力を高めることにつながりますし、それがアーティストにとっても、ご一緒できたクライアント企業にとってもプラスになる、まさに"三方よし"を実現できるはずだと思っているんです。

舞木:作品として良いものを作ることも大事ではあると思うのですが、ただ作って満足するだけでは広告として成立しないと思います。しっかりとした数字なり、商品が売れるなり、何かしらの影響力を与えられるものにするなど、そういったところも意識していきたいです。

山本:これまではキャリアや人脈でやってこれていた要素も多分にあると思いますし、それも大きな強みではありますが、さらに新規開拓をしていくことがやはりこの部を大きく、強くしていくための課題だと思っていますので、今後はそこにも力を入れていきたいです。

*社員の所属部署などの情報は2023年5月時点のものになります。

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